ワールドインテックロゴ

〒105-0021
東京都港区東新橋二丁目14番1号
NBFコモディオ汐留4階
Tel: 03-3433-6621
Fax: 03-3433-6811
営業時間: 土日・祝日を除く 9:00〜18:00

検見崎 兼秀

第3回: SI事業部の技術規格教育

2017年6月13日
著者: 検見崎 兼秀

株式会社ワールドインテックSI事業部で教育講師を担当している検見崎です。

前回は、当事業部における「文書作成講座」についてご説明しました。
今回は第3回として、「技術規格教育」をご紹介します。
まずは、本題に先立ち技術規格のご説明から始めます。

技術規格制定の背景

技術規格は、当社の請負業務の仕組みの一つとして、次のような背景から制定しました。
当事業部では、将来計画として請負業務(受託業務)の拡大を目指しています。
つまり、お客様への派遣業務が主体である現在の業務内容から、自社持ち帰りの請負業務対応への展開を図っていく経営方針があります。

請負業務においては、自社技術者によるプロジェクト推進が必要です。
このため、技術者には一層の責任感や管理能力、交渉力などが要求されます。

一方で、担当する技術者にとっては、技術力や管理能力をさらに高めるモチベーションとなります。
このようなプロジェクトを実行する際、やるべきことを規定するのが技術規格です。

今回のテーマである技術規格教育は、当事業部の技術規格を各技術者に徹底していく教育活動のひとつなのです。

請負業務を実現する技術規格体系

制定した技術規格体系は、当事業部が扱うIT関連業務のなかでもソフトウェア開発業務を対象にしています。
規格体系は、上位規格となる「設計開発総合規格」と下位規格である12の規格からなっています。

設計開発総合規格でソフトウェア開発業務の標準的プロセスを規定し、各プロセスでのインプットとアウトプット、そしてアウトプットを生み出すための設計活動を規定しています。
また、個々の開発プロジェクトの支援や、プロセス改善をおこなう活動も総合的に規定しています。
一方、下位規格は総合規格で規定しきれない細かい項目を補完する規格群です。

技術規格教育の実際

技術規格教育は、月に1回実施している技術者の集まりである「帰社会」のなかで実施しています。
各年度に1回(1時間)をこの教育に充てています。

今年度は、すでに東京地区(3月)と福岡地区(5月)で開催しました。
実際の講義の目次と内容は以下のとおりです。

第1章:請負推進と品質保証の基準化
請負業務の意義と品質マネジメントシステム(QMS)の必要性を訴えます。
第2章:設計開発総合規格の概説
当事業部のQMSとしての設計開発総合規格を解説します。標準的な設計開発プロセスと各プロセスで必要なドキュメント(インプット/アウトプット文書)、さらにレビューなどの検証手法について説明します。
第3章:2016年度適用と反省
2016年度に適用した開発案件で得られた具体的知見と反省事項を説明します。特にお客様とのやり取りや提供したドキュメントについて報告しています。
第4章:請負業務マニュアル
設計開発総合規格をわかりやすく解説した「請負業務マニュアル」を紹介します。このマニュアルは、総合規格の記載内容から設計者に必要な情報をピックアップしたものです。

技術者の反応

教育が終わっての具体的な反応として、教育資料を社内システム内に登録して、技術者がだれでも読めるようにしたいとの要望があました。
これを受けてさっそく教育に使用したスライドを担当者に提供しました。
教育を通じて、このような請負意識の高い技術者の割合を増やすことで、ソフトウェア開発業務以外も含めて請負業務にむけた仕組み作りをさらに進めていきます。

ただ、規格の教育をしても、実感として納得している技術者はまだまだ少ないのが実態です。

理由としては、

があげられます。

しかし、当事業部の将来計画として請負業務拡大の方針や、その時に必要になる「仕組み」として規格が存在しているというのは理解してもらっていると感じています。

今回は、「技術規格教育」についてご説明しました。
次回は、特に派遣技術者が普段あまり触れることのない、顧客企業における開発案件決定のプロセスを解説する「技術戦略教育」をご説明します。

[前のページに戻る]